ベレー帽とは
ベレー帽は、丸みを帯びた形状が特徴で、つば(ブリム)のない帽子です。クラウン部分が平らで、柔らかい素材で作られているため、頭にフィットしやすく、さまざまなスタイルに合わせやすいアイテムとなっています。
ベレー帽の起源は15~16世紀に遡り、聖職者が用いた角帽がバスク地方の農民の間で普及したものと言われています。当初は日よけ・風よけなどの実用品として用いられていました。ナポレオン三世がバスク地方を訪れた際に、地域の住民がかぶっているのを見て「ベレー・バスク」と呼んだことから、その名が広まったとされています。
ベレー帽の主な種類
バスクベレー
バスクベレーは、頭頂部(クラウン)のトップに「チョボ」と呼ばれる短いひも状の飾りが付けられているのが特徴です。このデザインは最も伝統的で、ベレー帽の中でも特に有名なスタイルとなっています。
アーミーベレー
アーミーベレー(モンティベレー)は、頭頂部のチョボがなく、被り口の部分がレザー調の素材などで縁どり(トリミング)されているのが特徴です。軍隊で使用されることから、このような名称がついています。
ベレー帽に使われる素材の特徴
ウール素材
ウール生地は秋冬のシーズンでは定番の素材です。天然ウール素材ならではの保温性と通気性を兼ね備え、長時間かぶっていても快適に過ごせます。ウールの暖かさがありますが、虫食いを避けるために防虫剤が必要など、保管時に注意が必要な点があります。
メリノウール素材
メリノウールを使用したベレー帽には、複数の優れた特性があります。フェルト化することによってメリノウールの持つ天然の撥水性が高まり、防水効果が期待できます。また、メリノウールは温度や湿度を調整する機能を持っており、フェルト化することによって空気を繊維の中に閉じ込めるため、断熱効果も備えています。
さらに、メリノウールの繊維は2万回折り曲げても破れることがなく、最大30%までダメージを与えずに繊維を伸ばすことができるため、永続性に優れており、ベレーの型崩れを防ぎます。
コットン素材
コットン素材のベレー帽は、春夏シーズンに適した選択肢です。一般的なコットン生地よりも密度を高めた素材を採用することで、型崩れしにくく、長時間かぶっていても形がキープされます。
レザー・革素材
ベレー帽に使われる素材でレザーも使用されることがあります。革・レザーはかぶるほどに馴染みが出てきます。かぶるうちにできる傷なども味わい深く、経年変化を楽しむことができる素材です。
ベレー帽の特徴と魅力
豊富なカラーバリエーション
ベレー帽は、クラシックな黒やネイビー、グレーの他にも、赤や緑、黄色などの鮮やかなカラーが豊富に揃っています。自分のスタイルや気分に合わせて、さまざまな色を楽しむことができます。特に、アクセントカラーとして使うと、シンプルなコーディネートに華やかさをプラスできるのでおすすめです。
多様な素材選択
ベレー帽は、ウール、フェルト、コットンなど、さまざまな素材で作られているため、季節に応じて素材を選ぶことができます。レザーやスエードなどの高級感のある素材も選択肢として存在し、コーディネートの幅が大きく広がります。
シンプルながら個性的な印象
ベレー帽は、シンプルながらも個性的な印象を与えてくれる帽子です。取り入れるだけでコーデのアクセントになり、全体のバランスを崩すことが少ないため、どんな服装にも合わせやすいのが特徴です。
ベレー帽を選ぶ際のポイント
被りやすさの追求
ベレー帽を選ぶ際には、被りやすさが重要なポイントです。アジャスター機能よりも、頭の大きさに馴染んで心地よく被ってもらえるようにゴム仕様になっているものが、長時間被っていても頭が痛くなることがなく快適です。
パネル構造
帽子の生地を8パネルにしているものは、より繊細なシルエットになり、複雑に形を整えなくてもサッと被るだけで様になります。このような設計により、誰でも簡単に取り入れられるベレー帽が実現されています。
生地の質感
被りやすさを追求するうえで、生地選びは大切なポイントです。一般的なコットン生地に比べ、1.5倍の密度を誇る日本製のコットン生地を採用することにより、型崩れしにくく、長時間かぶっていても形がキープされます。
ベレー帽のメリット
どんな服装にも合わせやすい
ベレー帽の形はとってもシンプルなため、洋服の邪魔をせずにどんな服装にも合わせやすいのが大きなメリットです。カジュアルなスタイルにも、きれいめなスタイルにも対応できます。
バランスが取りやすい
帽子はトップにくる小物なので全体のバランスへの影響がとても大きいのですが、ベレー帽はとてもバランスが取りやすい帽子で、全体のバランスを崩すことが少ないため合わせやすいのです。
かぶり方で色々な表情が出る
ベレー帽に限らずですが、帽子のかぶり方で雰囲気がガラリと変わります。同じベレー帽でも、かぶり方次第で異なる印象を作り出すことができるため、一つのアイテムで複数のスタイルを楽しめます。
脱いでも仕舞いやすい
ベレー帽は柔らかい素材で作られているため、脱いだ後も仕舞いやすく、持ち運びに便利です。バッグの中に入れても型崩れしにくいため、外出先での携帯に適しています。
紫外線対策になる
夏場の紫外線対策というとつば広の帽子のイメージが大きいですが、ベレー帽も頭皮の紫外線対策になります。照り返しや太陽の位置によってあらゆる方向から紫外線を浴びるため、帽子をかぶることで一定の対策が可能です。
室内でもかぶれる
ベレー帽はツバがないために、室内・屋内でもかぶれるのが用途の多い一因です。このため、さまざまなシーンで活躍するアイテムとなっています。
ベレー帽のかぶり方のコツ
斜めにずらして被る
斜めにずらして被ると、あか抜け感がアップします。人間の顔は左右非対称にできているので、帽子も非対称に被ると収まりがいいのです。左右対称に被ると、きのこみたいなシルエットになってしまうこともあるため、注意が必要です。
前髪の出し方で印象を変える
前髪を出すとフェミニンな感じになります。女性や若い男性の方には特におすすめのかぶり方です。一方、前髪を隠すようにかぶると、より大人っぽい印象になります。
ヘアスタイルに合わせたかぶり方
ベレー帽はヘアスタイルによって、キレイめにもカジュアルにも印象を変えることができます。ヘアスタイル・ヘアアレンジ別に、異なるコーディネートを楽しむことが可能です。
ベレー帽の人気と今後の展開
ベレー帽は、かつてはレディースファッションの定番アイテムでしたが、最近ではメンズにも支持を得て人気が出てきています。ベレー帽の種類によっては、ニット帽のような感覚でかぶることができるために、似合う人が多く、コーディネートにも取り入れやすい帽子として認識されるようになりました。
ベレー帽は「ちょっと難しそう」というイメージを持つ人も多いかもしれません。おしゃれな人しか似合わない気がするし、被り方もなんだかよくわからないと感じる人もいるでしょう。しかし、実はベレー帽ってもっと気軽で、使い方次第で驚くほど馴染むアイテムなのです。誰でも簡単に取り入れられ、肩の力を抜いて被れるベレー帽が多く開発されています。
まとめ
ベレー帽は、そのシンプルながら個性的なデザイン、豊富な素材とカラーバリエーション、そして高い汎用性により、多くの人に愛されるアイテムです。季節に応じた素材選びができ、かぶり方次第で異なる印象を作り出すことができるため、一つのアイテムで複数のスタイルを楽しむことが可能です。また、室内でもかぶれるツバのない設計により、さまざまなシーンで活躍します。被りやすさを追求した設計のものが増えており、誰でも簡単に取り入れられるようになっています。自分のスタイルや気分に合わせて、ベレー帽を選んでコーディネートに取り入れることで、日々のファッションをより豊かにすることができるでしょう。
ベレー帽完全ガイド:種類・素材・かぶり方までをまとめました
ベレー帽は、その歴史的背景と現代的な魅力を兼ね備えた、時代を超えて愛されるアイテムです。15~16世紀の起源から現在まで、ベレー帽は多くの人々に支持され続けています。素材の多様性により、春夏から秋冬まで通年で活躍し、カラーバリエーションの豊富さにより、自分らしいスタイルを表現することができます。かぶり方のコツを掴むことで、より一層その魅力を引き出すことができます。ベレー帽は単なる帽子ではなく、自分のファッションを彩る重要なアイテムとして、これからも多くの人に愛され続けるでしょう。


